クルス=フィールはアスファルトの地面に倒れていた。数日間の逃亡生活に爆心地(グラウンド・ゼロ)との戦闘でクルスは体力的にも限界に近い状態だった。目を閉じればそのまま寝てしまいそうなくらい疲れていた



PM22:13阿部麗次宅――月夜達は、豪邸ともいえる大きな家の前に立っていた。月「こんなに大きいのね・・・」狼「なんか、断るの勿体ないっすねー・・・」波「じゃお前が住めや」



ヒック、ヒック、と泣き続ける私に裕優は困っている様子だ。ギュッ―――いきなり私を包み込むように、抱き寄せてくる裕優は少し震えている。「純麗……。ホントにごめんな?」「ううん、大丈夫だから……」



 鈴木は尚も、怪物の懐でもがいている。ようやく気付いたが、鈴木は怪物の掌で擁かれているのではなく、ミゾオチに食い込んでいるのだ。それを怪物は押えている。鈴木をでは無く自分のミゾオチをだ。「なんでだ



弟十一話 治療の終わりと伝えたいことえ?治療もう終わり? って、思うかもしれないけど、終わり。それから、さらに10日間入院と二週間の自宅療養を二回繰り返し、私の抗がん治療は終わった。約二



初めて聞いた関西弁の独特なイントネーションのおかげでアケルは午前の授業にはまったく身が入らず、たった一言だけの言葉に心の芯まで潤わされていた。アケルがどんな顔で授業を受けていたかはご想像にお任せする



 「うおぉぉぉ―――!!」 鈴木は激しい勢いで怪物に衝突・・・しないで、そいつの懐深く擁かれた!? ある意味『ナイスキャ―ッチ! 怪物!』だが、「何で? 何でだ?」 もう鈴木の理解は及ばな



 「うるぁぁぁぁ!!!!」 何事もそうであるように、事件は突然やってくる方が多い。「ぎゃぉぉぉぉ!!!!」 平成の平和な感じの日本の空から、イキナリ怪物が落ちてきた。『降りてきた』じゃない



目を開けると、そこに立っていた。いや、浮いているといったほうがいいかもしれない「え、ちょ、なんで…!?」目の前には線路。見た目は普通の線路。しかし、氷製。本来鉄で出来ている2本のレールも、



「それじゃあ、またな」トラムはナップに軽く手をふると、また別の輪の中へと消えていった。「馬鹿な真似…ね」この極めて楽天的な思考の持ち主の青年に、果たしてトラムの言葉どのように響いたものなの