先ず何よりも、電話の回数が減った。二、三ヶ月前までは一日に何度も電話をしあったものだ。もう一つ気になるのは言葉の変化。家を出て暫く、少しずつ言葉の表現に変化が見られたが最近は特に著しい。
「それじゃあ報告頼んだぞ、マイカ。」「うん。クエストの報告が終わったらコウ君とユキちゃんを連れて酒場に行けばいいんだよね?」「あぁ、俺はユー・・・《神眼》のところにいるから。」そういってマイカ
俺達を乗せる馬車は、ごつごつした岩やサボテンが続く舗装されていない道を、目的地を定めずに、ゆっくりした速度で走る。ガタガタ揺れるその馬車の上は、一種異様な雰囲気が支配している。さっきの凶
扉を開ける度に悲鳴があがりなぜか捕まりサインや握手を求めてくる人もいて足止めされて思うように進めない。「オレ…芸能人じゃないから勘弁して下さいよ」と言ってるのに「またまた〜売り出し中の人で
林 香織は今、人気の無い道を歩いていた。辺りは薄暗い。空一面は、雲に覆われている。 不意に、香織は背後から視線を感じた。振り向く。・・・だが、人の姿は無い。 『気のせいかな?』香織は、そう思い
「いやあすいませんじゃったんじゃ。まさか、あがぁなツーンと来るもんを鼻につけられるたぁ思わなかったので」「妖怪が人間みたいな言い訳をしないてください」「て、手厳しいことで……」 目が覚めた時、僕
要戒十が、巨大な溶岩の穴を見下ろしていた。とても無感動な顔だったが、どこか哀愁が漂っていた。 戒十の手には、白い布のようなものが握り締められていて、それは下から吹き上げてくる熱風で、少しだけ揺れて
「おはよう」「わあ!」 両親のささやかな愛情に感動していた僕の前に、予想外の人間が現れた。しかも、玄関の前で。今度は、見事に尻餅をついてしまった。「どうしたんだい。バナナの皮なんて、僕は置いてな
どのくらい驚いたかといったら、「驚きのあまり絶句するそれの遥か上空を上回り、軽く近所迷惑な大声を出してしまうくらい」には驚いた。 まさか無愛想な司といたずら好きの有紗先輩が姉弟だったとは……。
僕は、思わず顔を引いた。物凄い熱気と、流れてくる悪い空気が、自己防衛反応を起こさせたのだ。致命的な害はないが、この居心地の悪さはゴミ屋敷でも味わえまい。 次に上を見上げてみると、そこには空が無かっ