午後三時、当直明けから引き続き外科で外来診察をしていた高遠が医局に顔を見せた。真由は有薗を一般病室に移したこと、まだ東京での病院が決まっていないことを手短に伝えた。「じゃあ水川さんと同室?どちらも君
−Kazuma Hashimoto− 「ねぇ、後で部屋に来て…」 「…あぁ……」 そう言って美香は俺の部屋を出て行った。 今は夜、両親はさっきまでかなり飲んでたために、今は寝て
嵐のような週末が去ってゆき、また普通の日常が戻ってきた。 いつもと同じ通学路を歩いてゆく。周りを見回すと、校門前で朝の挨拶を交わす学生たちの姿が見えた。(「ねむ…」) 茜はこらえきれな
あぁ、ここは何処だろう・・・・・もしかしてわたしが望んだ『無』の世界・・・?なら、どうしてわたしは考えることが出来るんだろう。意識なんてないはずなのにこうして此処が何処か
1. 手あー、まず最初に言っておきたいんだけどさぁ。俺そこもう引越しちゃったんだわ。だから証拠とかそういうもんもないし。それに怖い話っていわれてもなぁ。俺そういうの詳しくないんだよ。あん
電車に乗ってから何時間が経っただろうか。漸(ようや)く、田園に囲まれた美海部駅に到着する。 窓から見る限り、ホームには数人しか居ない。皆の平均寿命はかなり高いことが一目で分かる。服装もゆるゆるのズ
屋上への重い鉄扉を開けると、群青色の空が視界一杯に広がった。 外の明るさに慣れずに瞬きを繰り返していると、漸く目が慣れてくる。「あ・・・」 見回すまでもなかった。いつものように、屋上のフェ
ある日、バイトを終えて家に帰る途中、駅の方から歩いてきている人に目がいった。よく見ると、なんと朋ちゃんではないか。でもどうしてこんな時間に駅の方から…。この時間はバスが少ないから歩いて帰っているんだ
二階にある俺の部屋……ってか、俺とベルチェの部屋に戻ると、いつの間にやったのか我が家にあったはずのタンスがちゃっかり部屋の隅に置かれていた。服もばっちり入っていて、微妙に気味が悪い。「……なん
最近、悩みが多くなった。気づいたらため息をついている自分がいる。 高校生活もあと4ヵ月……。大学入試も目前。その緊張もあるのか……胸が痛い……………。でも、なんでこんな時にこんな気持ちになるのかな